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Thursday, June 3, 2021

引っ張ってもちぎれず、元の形に戻ります…東大チームがゼリー状の素材開発 - 読売新聞

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 引っ張ってもちぎれない丈夫さと、すぐに元の形に戻る性質を兼ね備えたゼリー状の素材(ゲル)を開発したと、東京大の研究チームが発表した。将来的に人工の靱帯じんたいなどへの応用が期待できるという。論文が4日、米科学誌サイエンスに掲載される。

 東京大の真弓皓一准教授(高分子物理)らは、炭素などでできた分子の網目に水を閉じ込めた「高分子ゲル」に着目。網目を形作るひも状の分子とリング状の分子の量を変えながら実験を繰り返したところ、引っ張ったときにゴムのように丈夫になるゲルができた。

 引っ張る力を緩めると、すぐに元の形とゼリーのような柔らかさが戻るという。チームは、けがなどで損傷した靱帯などの代わりになる素材として、実用化も視野に研究を進めるという。

 高分子ゲルは、柔らかく保水力に優れ、コンタクトレンズなどに使われている。ゼリーや寒天も高分子ゲルだ。

 グン・チェンピン・北海道大教授(高分子科学)の話「様々な分野で応用できるゲルだ。人工の血管や軟骨としても使えるようになるかもしれない」

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