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Sunday, July 18, 2021

パワーと変化、バレーのサーブ現在形 【五輪のミカタ この技このルール】(15):時事ドットコム - 時事通信

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石川と西田のビッグサーブに期待

 2008年北京大会以来、13年ぶりで五輪の舞台を踏む日本の男子バレー。代表選手たちの多くは、世界の強豪に伍して戦う課題の一つにサーブを挙げる。勝敗を大きく左右する「古くて新しい」基本。サーブにフォーカスした日本の戦いのポイントを選手・監督として五輪代表を経験した植田辰哉大商大公共学部教授と、選手たちの話から探ってみた。

  ◇  ◇  ◇

 5~6月にイタリアで行われたネーションズリーグ(VNL)。16チームが参加し、日本は1次リーグ7勝8敗でファイナルに進めず、11位で終えた。男子の五輪代表12人が発表されたのは6月21日。数日後にあった全員のリモート会見では、多くの選手がサーブの重要性を語った。

 VNLは2019年ワールドカップ(W杯)以来の国際大会。ミドルの李博(東レ)は各国の傾向として「一番感じたのはサーブ力」だという。「全てが強いわけではないが、しっかり人と人との間に打ったりとか、ジャンプサーブからフローター、無回転サーブに変化させたりとか。相手が嫌がるようなサーブ、圧をかけるサーブがすごいなと思った」

 男女とも日本が高さとパワーのある外国チームと戦うには、昔も今も正確なサーブレシーブからの緻密な切り返しに活路を求めてきたが、相手より先に25点に到達するには、言うまでもなくサーブで崩して連続得点しなければならない。「勝利するためには、サーブ力は絶対条件」と李。

 サーブ得点を狙って強いサーブを打つ選手を「ビッグサーバー」と呼ぶ。速いジャンプサーブは時速130キロを超えるといわれる。日本では石川祐希(ミラノ)と西田有志(ジェイテクト)。植田さんはビッグサーバーの条件はジャンプの際の到達点にあるという。

 「北京五輪(2008年)後にメーカーに協力してもらって、サーブを打つ時の打点の高さとサーブの秒速、入る確率のデータを出したことがある。日本で言うと石川、西田はサーブを打つジャンプが高いので、高いところから平行に打ち出し、真っすぐ飛んでからドライブが掛かっているので沈んでいく。それで確率が高くなるんだと思う」

 西田は五輪が延期になってサーブを重点的に強化した。自分だけの力で打つサーブは、実戦やチーム練習がままならない時に格好の課題になる。「ミスがネックだったので、ミスしなければ崩せる自信はある。スピードもそうだけど、コースとか、テンポを重視してやっていた。サーブは流れを一気に変えるワンプレーだと思う」

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