【シアトル(米ワシントン州)11日(日本時間12日)=丹羽政善通信員】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が12日(同13日午前9時開始予定)にコロラド州デンバーで開催される本塁打競争に日本選手で初めて出場する。メジャー単独トップ33本塁打の大谷は1回戦でナショナルズのフアン・ソト外野手(22)と対戦。標高1600メートルの高地で〝打者天国〟と呼ばれるクアーズ・フィールドで初の栄冠を狙う。この日はマリナーズ戦に出場し、4打数2安打で前半戦を締めくくった。 メジャー単独トップの33本塁打。キング争いで2位のゲレロ(ブルージェイズ)に5本差をつける大谷が、日本選手初の本塁打競争に優勝候補の大本命として参戦する。 「飛ぶ球場なので、せっかくなら、誰よりも遠くまで飛ばせるように頑張りたい。もちろん、出るからには(優勝を)目指したい」 12日の本塁打競争、13日のオールスター戦の会場はロッキーズの本拠地「クアーズ・フィールド」。標高約1600メートルの高地で、気圧が低いために空気抵抗が少なく、打球が飛びやすいために「打者天国」と呼ばれる。ロ軍公式サイトでは「海面と同じ高さに建てられた球場と比べると、約9~10%も飛距離が伸びる」と記されている。27歳が今季マークした33本塁打の軌跡を同球場に当てはめると35本。高地であることも加味すると、さらに〝上方修正〟できる。 今年の本塁打競争は1回戦、準決勝(ともに3分)、決勝(2分)と最大3ラウンド。各ラウンドに45秒の休憩と、制限時間終了後に1分の休憩を挟み、さらに30秒のボーナスタイムがある。体力勝負の一面もあるが、本塁打1位で第1シードの大谷は全て後攻のため、先攻の本数を上回った時点で終了。体力を温存できるアドバンテージがある。さらに、475フィート(約144・8メートル)以上の飛距離を記録すればプラス30秒が加算される。これが、大きなポイントだ。 6月8日のロイヤルズ戦(エンゼルスタジアム)で放った17号が今回の出場選手でトップの470フィート(143・3メートル)。高地での10%の伸びを加算すると517フィート(約157・6メートル)と、とんでもない飛距離が弾き出された。450フィート(約137・2メートル)以上の本塁打も出場選手で最多の5本をマークしている。 飛距離と比例関係にある打球初速。大谷は今季115マイル(約185キロ)以上の打球を8本放っている。出場選手では、19年覇者のアロンソ(メッツ)の3本が次点。強打者たちとデータで比較しても、27歳のパワーは際立っている。 アロンソは19年の決勝(4分)で18秒を残して23発を放った。単純計算で9・65秒に1本のペース。約5秒で1スイングすると、2球に1本は打たなければ、優勝ラインに届かない。体力、技術、そしてパワー。全てを結集して、大谷は初の大舞台に出場する。 「日本人でホームランダービーに出るのは見ていないので単純に、見てみたいなという気持ち。野球選手としてそういう気持ちの方が強かったので、出ようかなと思いました」。オッズは軒並み大谷が1位。米スポーツサイト「ドラフトキングス・スポーツ」では、27歳が4・8倍で、2位はレンジャーズのギャロで5・75倍だった。注目の本塁打競争は日本時間で午前9時開始予定。野球ファンならずとも、誰もが見逃せない。
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