ロフトが立ち過ぎていない。高反発素材じゃない。それが使いやすい
2014年にヤマハの「インプレスRMX UD+2」が発売。プラス2番手の飛びが売り文句のこのアイアンがヒットしたこともあり、アイアンはその後ストロングロフト化(ロフトが立つ傾向)が急速に進みました。 それに伴ってアイアンのフェースも薄肉化されたり、素材そのものも反発性の高いものが採用されたりと高初速化も同時に進み、アイアンにも飛距離が求められる傾向は2021年の今も続いています。 今回紹介する中古名器は、そんなストロングロフト時代前夜の2013年に発売されたピンの「G25」アイアン。「ロフトの寝ているやさしいアイアン」の完成形とも言えるモデルです。 ソールが広く、バウンス角もしっかりあるからミスに強く、それでいて抜けもいい。7番で32度の適度なロフトはしっかりとボールを上げてくれ、適度なオフセットでつかまりもいい。ステンレスの単一素材なので“飛び過ぎ”がなく、距離感を出しやすい。安い値段で現代に復刻してもらいたいくらい、できがいいんです。 ロフトの寝ているアイアン自体はもちろん今もあります。でも、それらはほぼすべて上級者向けのアイアンなんですね。G25アイアンの場合「やさしくてロフトが寝ている」っていうのがポイントなんです。これが今探そうと思うとない。 マメ情報ですが、G25は塚田好宣プロが2013年に初優勝を遂げたとき使っていたアイアンでもあります。つまり、上級者でも使える性能がある。そしてもちろん、アベレージゴルファーが使って真価を発揮する。中古で探す価値のある、やさしいアイアン名器です。
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