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「台所に立つのが楽しくなる小技」をご紹介します
こんにちは。メシ通ライターの飯炊屋カゲゾウです。私が料理に興味を持ったのは大学生の頃。それ以来、結婚した今も家事は主に料理を担当しています。
歴だけなら25年以上は台所に立っているでしょうか。
そんな中で少しづつ取り入れ、日々の調理で現在進行形で使っている道具や小技を7つご紹介します。「便利だけどたまにしか使わない」ものは除いて、「導入コストが安価ですむ」ものに絞りました。
小技その①:牛乳などの「紙パック」をまな板として再利用
生肉、生魚のドリップや血、ニンニクのニオイなどをまな板につけたくありませんよね。
あとの掃除や洗いものも大変ですし。
こんな時、ウチでは捨てずに取っておいた牛乳などの紙パックを使います。
適当なサイズの紙パックをまな板の上にのせて、そのうえで具材を切るようにしています(使用後の汚れた紙パックは、一回の使用でゴミ箱にポイです)
このまな板用紙パックの作り方ですが、まず、衛生面が一番大事です。飲み終わり後はパックに水を適量入れて、親のカタキみたいにシャカシャカとシェイクしてゆすいでください。
ハサミ等でパックを切り開いたあとは、念のため内面をスポンジと食器用洗剤で洗ってよ~く乾かしましょう。
たったこれだけのことなのでコツというほどのものでもありませんが、いくつかポイントにしていることがあります。
のりしろの部分は2重になっているので、裁断後に中央にきてほしくない。
包丁が当たって具材が切りにくくなりますからね。だから立体を切り開く際はその部分が端になるようにハサミを入れています。
また以前は短冊状に細長く切っていましたが、それよりも正方形の方が使い勝手が良いので開いた後は十字にハサミを入れて四分割しています(このあたりはお好みで)
注ぎ口があるパック上部側(写真左)は折り筋が多くてちょっと使いにくい。なのでニンニクのみじん切りのように、小さく切るものは主にこちらを使用。
逆にパック下部(写真右)の方は折り筋が少なく使いやすい(個人的に「大トロ」と呼んでいます)ので、生肉や刺身のサクなど大物用に使っています。
あえて紙パックの注ぎ口の方を積極的に消費し、ストックが大トロだらけになるとちょっと幸せな気持ちになります。
よく洗って乾かしても紙パックには飲み物の香りが残る場合もあります。人によっては気になると思いますので香りが移りやすい食材に対しては使わない方がよいかもしれません。
小技その②:砂糖は「キビ砂糖」をストック
それまで年に4、5回はやってしまっていたのが「塩と砂糖の取り違え」でした。
子どもらが幼稚園に通っている時は、週3でお弁当の日があり、オカズとして必ず入れていたのが甘い卵焼き。
ときたま子どもから「パパ、きょうのたまごやきすごくしょっぱかった!」といわれて、初めてミスに気付く始末。
そしたらある時から妻がキビ砂糖を買ってくるようになりました。
キビ砂糖は茶色いので万が一無意識に取り違えをしても、一目で気づくことができます。
これ以降、ミスは皆無になりました。
小技その③:調理にトングを使う
洋食系のレストランで調理のバイトをした経験がある人なら多分常識だと思うのですが、炒め物などは菜箸ではなくトングを使うと便利です。
「そんなの当たり前じゃんか!」という人も多いと思いますが、いやいや、実は料理を始めた頃、調理のほとんどを菜箸メインで使っていました。
キッチンに立つ母親のイメージから、「料理(特に和食)を作るときは菜箸」という刷り込みがあったのですね。固定観念って意外と自分では気づけないものですね。
だから学生時代にバイトとして入った定食屋(和食系)のキッチンに入ってびっくり。そのお店では調理のほとんどをトングで行ってるじゃないですか。
揚げ物にしてもお店だと数が多いし、また野菜炒めのようなたくさんの具材を混ぜる料理などは圧倒的にトングが便利なんですよね。
家庭でもグリルにある魚を取り出す時や、ステーキの肉をひっくり返す場合などこれまたトングの方が扱いやすい。
あとトングの良いところは調理で使った後、大皿料理の取り分け用としてそのまま食卓に出せること。家庭では洗いモノを一つでも減らしたいですもんね。
小技その④:トースターやグリルの網に「アルミ箔」を敷く
こちらもすでに実践されている方が多数だと思いますが、オーブントースターや魚焼きグリルで食材を焼くときは、具材を網の上に直接は置かず、アルミ箔を広げてその上で調理しています。
庫内や網を汚さない処置ですね。
ちなみにアルミ箔は軽く「クシャ」と丸め、やさしく広げてから敷いてます(これを「なんちゃってエンボス加工」って名付けてます)。
食材がアルミ箔にくっつかないようにするための工夫です。
ただ皮面の多い魚を焼いたり、お餅を焼いたりするときはこのエンボス加工でもくっついてしまうことがままあります。
普通のものよりはちょっとお高いのですが、そんな時は具材がくっつきにくいように表面にシリコンがコーティングされたアルミ箔があります。ちょっと料理にこだわりたい時は、それを使っても良いという贅沢を自分に許しています。
小技その⑤:「フライパン掃除」はお湯を張って行う
フライパンはテフロン加工のものを愛用しています。
油が多い料理をした後は、キッチンペーパーでざっと汚れを取ります。
ただ、このまま洗ってしまうとスポンジの目に油が詰まってスポンジもすぐ傷んでしまいます。
そこでまずフライパンにお湯を注ぎ一度沸かし、油を浮かせてから湯を張ったままキッチンペーパーで軽く拭きながら、こびりついた汚れをとっています。
汚れたお湯を捨てて、乾いたキッチンペーパーできれいに拭き上げれば掃除終了です。それでも汚れがひどい時だけ、スポンジと洗剤できれいにしています。
一つだけ注意点を。熱い状態のフライパンにいきなり水をかけてしまうと、急激な温度変化でテフロン加工が傷みます。
フライパンは冷ましてから水を注ぐか、熱いまま掃除する場合はポットや給湯器のお湯を注ぐようにしてくださいね。
小技その⑥:三角コーナーは使わず、ボウルに直接ゴミを捨てる
調理中に出てくる野菜の皮やヘタ、卵のカラや魚の内臓・骨などの生ゴミ類、みなさんはどうしていますか?
ウチのシンクは生ゴミを排水溝内のアミカゴで受けられる構造になっています。
三角コーナーを利用している方もいらっしゃることでしょう。どちらも不織布のゴミ袋をあらかじめセットすることが多いですよね?
以前は調理中の生ゴミはいったんシンクに落とし、あとでまとめて排水溝のアミカゴに押し込み、それが一杯になるとゴミ袋を取り出して捨てていました。
アクションとしては3アクション、あらたなゴミ袋をセットし直すことを入れれば4つでしょうか。これって超手間ですよね。
シンクを清潔に保つなら、1回ごとにゴミ袋は取り換えたいところ。
でも袋にあまりゴミがたまっていないと「まだ一杯になってないからいいか」と当然サボりマインドになってしまいます。
そうすると生ゴミがいつまでもシンクに残り続けることになりますし、夏場なんてやっぱりニオイが気になります。
そこで最近では、まな板を置く場所からもっとも近いシンクのコーナーに小型のボウルを置いています。
調理した先からここに生ゴミをポイポイ入れ、満タンになったら中身だけゴミ箱の中へ。使用後のボウルはサッと水洗いし、そのまま食洗機に直行です。
汁気の多い生ゴミの時もあります。
そんな時だけボウルの底に新聞紙(あるいはキッチンペーパー)をあらかじめ敷いておきます。
この方式のメリットは従来のアミカゴ、三角コーナーに比べると
- アクション手数が大幅に省ける
- ゴミ袋の交換の必要がない(ゴミ袋も消費しない)
- シンクが毎回清潔に保てる
などでしょうか。
とはいえ、食べ残しや、剥がした魚のウロコなどボウルが適さない生ゴミもあるので、アミカゴは引き続き補助的に使用しています。ただゴミ袋を交換する回数はかなり減りましたね。
小技その⑦:ハチミツの代わりに「メープルシロップ」を使う
料理に甘味や照りを加えるのに使ったり、トーストやホットケーキにかけたりなど、ウチでは意外と登場回数が多いのがハチミツです。
まあまあの頻度で使っているつもりですが、それでも最後のほうになるとハチミツが結晶化し、容器の底付近で固まってしまいます。
あのブツブツ、ジャリジャリした食感は決して嫌いではありません。いやむしろ大好きです。
ただ、この状態でかけても具材に広がっていかないし、また容器の口が小さかったりすると取り出しづらい。
そういった時はレンチンで溶かしていましたが、これでも微妙に使い残す時があり、次回も同じ処置をしなければならず、不満がありました。
さらに底のほうにあるハチミツは容器を傾けてもなかなか出てこないのもイライラのもとでした。
これらの解決法として採用したのが「ハチミツをやめてメープルシロップに一本化してしまうこと」でした。
メープルシロップは、ハチミツと比べて結晶化しづらいのが一番のメリットですね。
またハチミツと比べると粘性が少なくサラッとしており、いろいろな料理に使い勝手が良いところも気に入っています。
イライラを減らして楽しく料理しよう!
今回ご紹介した小技は、料理がおいしくなるというより調理や片付けを時短・カンタンにする小技でした(ほんとは「小技その⑧:ビールを飲みながら調理をするとゴキゲン」というのもあったのですが、人にもよるので泣く泣く割愛しました)。
とはいえ、そんなちょっとした手間やストレスが減るだけでもより楽しく料理に向き合えます。皆さんもなにかキッチンで実践されている便利な小技があったらぜひ教えてくださいね!
書いた人:飯炊屋カゲゾウ
1974年生まれの二女一男のパパ。共働きの奥さんと料理を分担。「おいしいものはマネできる」をモットーに、料理本やメディアで紹介されたレシピを作ることはもちろん、外で食べた料理も自宅で再現。家族と懐のために「家めし、家BAR、家居酒屋」を推進中。「双六屋カゲゾウ」名義でボードゲーム系のライターとして活動中。「子育屋カゲゾウ」名義で育児ブログも更新中。
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