神社は713年創建。主祭神である海童神[わだつみのかみ]がエイの背中に乗って現れ、この地に鎮座したと伝わる。神社がエイにまつわる授与品を思案する中、エイ形の折り紙と願い文の合体を発案。初穂料200円で授与を始めたところ、会員制交流サイト(SNS)などで話題に火が付いたという。
折り紙には植物性で水に溶ける素材を使い、同神社の丸目公一宮司(48)らが手作業で折っている。海童神が現れたと伝わる海中鳥居には、干潮時にしか行けないため、満潮時に書かれた願い文はいったん拝殿内で保管。丸目宮司が潮を見計らって、代わりに八代海へ流している。
縦11センチ、横8センチの手のひらサイズの白いエイには、健康や恋愛成就など願いごとが小さな文字でつづられている。丸目宮司は「神様が乗ってきたエイに願いを託し、海の神に伝えてもらうために準備した。思いを文字にして自然へ流し、気持ちをすっきりしてもらえたら」と話している。(飛松佐和子)
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