パワー×確実性=3割50発! 阪神佐藤輝明内野手(23)が25日の開幕を前に日刊スポーツの単独インタビューに応じ、4番への意気込みと手応えを激白した。 確実性も求めた新フォームでキャンプから好調を維持し、オープン戦は打率3割2分7厘、2本塁打、11打点と絶好調。阪神ではバースしかなし得ていない「3割50本塁打」を目標に、2年目の進化を誓った。【取材・構成=中野椋】

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阪神担当の記者は、フリー打撃での柵越え本数をノートにつける。特に佐藤輝明内野手となれば、毎日チェックする。柵越え数が全てではないのは理解した上で、何か打撃のバロメーターになることがないかと観察する。

キャンプ中の佐藤輝は、大げさに言えば柵越えなんて気にしていなかった。「今は飛距離より形です」と言い、100スイングで柵越えゼロの日もあった。それがオープン戦に入ると一変。オリックスとの最後の3連戦は、京セラドーム大阪のライトスタンド最上段席にスタンドインを連発させていた。

取り組んできた「形」が成熟したから、あとは思い切り振るだけ-。1年前とは土台のクオリティーが違う-。オンライン取材、パソコン画面の向こうから、そんな自信が垣間見えた。【中野椋】