球史に残る快投を続けるロッテ佐々木朗希投手(20)が24日、京セラドーム大阪でのオリックス戦に先発する。空前絶後の2試合連続完全試合こそならなかったが、自身が更新した連続イニング無安打記録など、今回もさまざまな記録がかかるマウンドとなる。今度はどんな驚きを与えてくれるのか。1球1球が見逃せない。
佐々木朗の予告先発がアナウンスされた23日の6回表終了後、京セラドーム大阪ではオリックスファンからも大きな拍手が響いた。1日後、ここでどんなものを見せるのか。
10日のオリックス戦(ZOZOマリン)でNPB28年ぶりの完全試合を達成し、17日の日本ハム戦(同)は8回まで完全試合を続けながら「先々を考えて」(井口監督)と途中降板した。17イニング連続パーフェクト。中6日で、2週間ぶりにオリックスに挑む。
22日にブルペンで23球を投げ、23日は前日調整を行った。前日に好投したばかりのロメロからは練習中、ゆっくりと軽く5度、右肩をたたかれた。カード勝ち越しへ、期待を一身に受けて送り出されるマウンド。「(バファローズとは)今季2度目の対戦となるので、しっかり工夫をしながら0で抑えられるように頑張ります」と話した。
<佐々木朗が狙う主な記録>
◆連続イニング無安打 10日オリックス戦の1回から17イニング連続無走者を継続中。ノーヒットノーラン(完全試合を含む)の前後を含めた連続無安打では、48年真田重蔵(大陽)の16イニングを上回り自己記録を更新中。3日西武戦の8回途中から52人連続凡退は、14年のユスメリオ・ペティット(ジャイアンツ)がマークした大リーグ記録の46人をも突破した。
◆連続2ケタ奪三振 今季4試合はすべて2ケタ奪三振。5試合連続ならプロ野球6人目(8度目)となる。プロ野球記録は17年則本昂大(楽天)の8試合連続。次いで91年野茂英雄(近鉄)の6試合(シーズン初登板から)。5試合は90、93年野茂(同)09年杉内俊哉(ソフトバンク)10年ダルビッシュ有(日本ハム=シーズン初登板から)14年能見篤史(阪神)が記録。ロッテの投手では伊良部秀輝の4試合連続(94、95年に各1度)を更新する球団新となる。
◆毎回奪三振 10日に続き通算2度目の毎回奪三振なら球団最多タイ。成田文男、伊良部秀輝、成瀬善久に並ぶ。
◆連続4試合の奪三振 4試合の合計56個(10→13→19→14)はすでにプロ野球最多だが、11個以上奪えばさらに更新する。
◆月間防御率 4月は今回が最終登板となる見込み。ここまで月間25回を投げ、自責点1(防御率0・36)。30イニング以上の球団記録は60年6月に小野正一がマークした0・47(57回2/3、自責点3)。
◆月間奪三振 4月は46奪三振。月間60個に到達すれば71年9月の鈴木啓示(近鉄=61個)以来、両リーグ51年ぶりとなる。
◆球速166キロ 今季は3月27日楽天戦、10日オリックス戦で最速164キロを出した。21年ビエイラ(巨人)のプロ野球最速166キロ、16年大谷翔平(日本ハム)の日本選手最速165キロを更新できるか。
○…ロッテ佐々木朗は17イニング連続無安打を継続しているが、米大リーグの最長無安打記録は、通算511勝のサイ・ヤング(レッドソックス)が1904年に4試合にまたがって記録した24回。救援2試合で2、7回を無安打に抑えた後にア・リーグ初の完全試合。次の試合も6回まで無安打だった。ナ・リーグ記録は、1938年のジョニー・バンダーミーア投手(レッズ)で21回連続。2試合連続ノーヒットノーランを達成し、次の試合も3回まで無安打だった。デニス・エカーズリー(インディアンス)も77年に21回連続無安打をマークしている。
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