京都・仁和寺で開催された第35期竜王戦七番勝負第2局は、藤井聡太竜王が広瀬章人八段を破り、シリーズ1勝1敗のタイとしました。終局直後のインタビューの一問一答は以下の通り。
藤井聡太竜王
――本局を振り返って。
序盤から経験のない形になって、▲4五歩(39手目)から仕掛けていったんですけど、そのあと▲2四歩と突き捨てないと△4七銀と打たれてしまう筋があるのが誤算で、本譜は進んでみると自信のない展開にしてしまったのかなと思いました。そのあと苦しい展開が続いていたと思うんですけど、途中からこちらの持ち駒が増えて攻めも狙える形になったので攻勢にできたのかなと思います。
――形勢がよくなったのはどのあたりか。
▲3七歩(76手目)に△同金と取ってさばき合いになったあたりはいいのかはわからなかったのですが、攻め合いの形にできたのでチャンスがきたなと思っていました。
――封じ手のあたりは。
苦しくしてしまったかなと思って指していました。
――次局に向けての意気込みを。
タイに戻すことができたので、内容をしっかり振り返って、次局以降につなげていけたらと思います。
広瀬章人八段
――本局を振り返って。
序盤は変わった指し方ですけどやってみようと思っていた形でした。シンプルな形から仕掛けられて、そんなに悪い展開にはならないかなと思っていたんですが、封じ手明けてからの手順があまり読んでいなくて、先手側も曲線的なので悪くはないかなと思っていたんですが、2日目の昼くらいから少しずつ苦しさを感じ始めて、最後はもうちょっとマシな順はあったかと思うんですが、足りない形になってしまいました。
――序盤の△3三角(10手目)から腰掛け銀の構想について。
3三金は基本的に悪い形なんですけど、あまりマイナスにならないような展開を心がけていたつもりです。
――△3八角(74手目)のあたりは。
あそこでもうちょっとバランスを保つ手があればなと思っていたんですけど、そこから流れが急になって、▲4六金(81手目)と上がられたところで手がないと確かに苦しいと思うんですけど、もう少し辛抱強く指さないといけなかったように思います。
――次局に向けての意気込みを。
本局はあまり見どころなく終わってしまったので、次局はそういうことがないように準備して挑みたいと思います。
◆記者が語る竜王戦取材の舞台裏 読売新聞ポッドキャスト
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