現代の暮らしにあった祈りの場を提供しようと、国の伝統的工芸品に指定されている川辺仏壇の職人たちが、企業とともに新しい形の仏壇を制作しました。
これは、川辺仏壇の職人たちが鹿児島市の住宅メーカーのグループ会社などとともに制作したもので、７日、２種類がお披露目されました。
このうち、玄関などにも設置できるように作られた仏壇は、幅がわずか９センチと細長い形が特徴です。
また、洋室にもなじむように作られた仏壇は、仏壇のイメージとは異なるやわらかいデザインになっています。
いずれも、コンパクトな作りで壁にも掛けられるようになっているほか、漆を塗ったり金ぱくを施したりして随所に仏壇職人の高い技術が取り込まれています。
ともに制作した住宅メーカーによりますと、最近は和室がある住宅の注文が減少し、大きさやきらびやかな装飾から仏壇を置くことに抵抗を感じるという顧客の意見もあるということです。
一方で、長引くコロナ禍への不安から心の安定を求める傾向もあるということで、現代の暮らしにあった仏壇で祈りの場を提供したいとしています。
住宅メーカーのグループ会社「ＩＦＯＯ」の八幡秀樹社長は「消費者のライフスタイルのニーズを把握できる私たちと、川辺仏壇の職人がタッグを組むことで気軽に置けるだけでなく、鹿児島の技術と伝統が海を越えることにも期待したい」と話していました。
からの記事と詳細 ( 新しい形の仏壇制作 川辺仏壇の職人たちが祈りの場を提供｜NHK 鹿児島県のニュース - nhk.or.jp )
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