2022年12月7日(現地時間)にアメリカ・ワイオミング州で、波が押し寄せるような形の不思議な雲が目撃され話題となっている。現地に住むRachel Gordon(レイチェル・ゴードン)が偶然撮影したもので、イギリスの国営ニュースチャンネル『BBC』も「めったに観測できない貴重な雲」としてニュース記事で伝えた。
『BBC』によるとRachelは両親の家の裏口からこの風景を撮影した後、『Facebook』でワイオミング州の風景を集めたグループページ“Wyoming through The Lens”にこの画像を投稿。瞬く間に拡散された。Rachelは「これは特別なもので、すぐに写真に収めなければならないと思いました。神々しいまでの瞬間でした。そしてこの経験を他の人にもシェアすることが出来てうれしいです」と述べている。
この珍しい波型の雲は、流体力学の概念で異なる密度の流体の層が互いに異なる速度で流れるときに生じる現象で、“Kelvin-Helmholtz instability(ケルビン・ヘルムホルツ不安定性)”の雲と呼ばれている。2つの層で流れる空気の密度が異なると、その境界面が不安定となり、渦を巻くように混じり合う現象が発生するのだという。また、その高度によって上層の風速が早く、下層の風速が遅くなり差が大きく生じ、この2つの条件が組み合わさったときに自然現象としてこの波状の雲が生まれるようだ。
『BBC』ウェザーチャンネルを担当するMatt Taylor(マット・テイラー)は「この画像は私が今まで見たKelvin-Helmholtz instabilityの雲の中で最も見事で壮大な例のひとつです。この雲の美しさによって大気の流動性がよく確認できます」とコメントしている。
この現象は日本でも最近確認されており、風景写真を中心に撮る写真家のAdam Serra(アダム・セラ)が12月に宮崎県の海沿いで撮影したものが確認されている。
からの記事と詳細 ( 米ワイオミング州で押し寄せる波のような不思議な形の雲が目撃される - HYPEBEAST )
https://ift.tt/ha3GTcC
No comments:
Post a Comment