引退した『筑豊電鉄2000形』鉄道ファンの団体へ 運搬始まる
福岡 2023/04/13 18:20
レトロな電車の車両ですね、どこに運ばれるのでしょうか。筑豊電気鉄道で去年、惜しまれつつ引退した『2000形』です。路面電車時代から親しまれてきた車両が、鉄道ファンでつくる団体に受け渡され、運搬が始まりました。
■宮原記者
「いま2000形の車両が、倉庫から出てきました。まもなく車両の運搬作業が始まります。」
ツートンカラーが特徴的な『筑豊電鉄の2000形』は、45年間、福岡県の北九州市と直方市の間で運行されてきました。長年多くのファンに愛されてきたレトロな車両が、去年11月、老朽化のため惜しまれつつ引退しました。
■汽車倶楽部・江口一紀理事長
「皆さんのきょうのご協力、無駄に絶対いたしません。よろしくお願いします。」
全国約100人の鉄道ファンからなる直方市のNPO法人・汽車倶楽部が、引退したこの車両を引き取りたいと、筑豊電気鉄道に申し出たところ、受け渡しが決まりました。
13日から車両3両の引っ越し作業が始まり、1両ずつクレーン車で慎重につり上げられ、トレーラーにのせられていました。
■江口理事長
「ご苦労さん、お疲れ様です。もうこれしかないです。またこの電車に乗っていただいて、このにおいや椅子に座った時の感じや、それまで乗ってきた人と同じような感触を味わってもらいたいし、それを伝えることを目的にやっています。」
車両をのせたトレーラーは13日夜に北九州市を出発し、受け渡し先の汽車倶楽部がある直方市に向かいます。
汽車倶楽部では5月7日、ほかの蒸気機関車などとともに、『筑豊電鉄の2000形』を一般公開する予定です。
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