今大会初先発で貴重な先制点を決めたU-20日本代表FW坂本一彩(岡山)は逆転負けという結果に「とても悔しいです。悔しくて、悔しいしか出てこないです」と、試合直後のインタビューで言葉を絞り出した。
引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるグループリーグ最終戦で日本は先発を3人変更。1トップにはこれまでのFW熊田直紀ではなく、坂本が起用された。「スタートと聞いたときは正直、すごく燃えた」という坂本は前半アディショナルタイムにFKからMF松木玖生が頭でつないだボールをヘディングで押し込み、先制点を奪った。
「自分たちが主導権を持って、ボールを回しながらゴールに迫っていけた」と、3試合連続で先制に成功し、後半23分にはイスラエルのMFラン・ビンヤミンが2枚目のイエローカードで退場。数的優位に立って、このまま逃げ切りたいところだったが、「相手が一人少なくなって自分たちに隙が出たところをやられた」と、後半31分にFKから同点に追いつかれると、後半アディショナルタイムに逆転を許した。
2試合連続で逆転負けを喫した日本は1勝2敗の勝ち点3でC組3位が確定。全6グループの各組上位2チームと各組3位のうち成績上位4チームが決勝トーナメントに進出するが、すでにグループリーグ3試合を終えているA組、B組、D組の3位チームはいずれも日本を成績で上回っており、日本が決勝トーナメント進出を果たすには、現地時間28日(日本時間29日)に最終戦を行うE組とF組の3位チームがいずれも日本を下回る必要がある。
E組で勝ち点3同士の対戦となるウルグアイ対チュニジアで大差が付き、F組のホンジュラス対フランスが引き分けに終われば、日本にもわずかながら可能性は残されている。坂本は「他の結果次第では(決勝トーナメントに)行けるということで、まだ全然あきらめていないし、次があるなら自分が点を取って、今度は2点3点と取ってチームの勝利に貢献したい」と自分に言い聞かせるように話した。
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