◆YBCルヴァン・カップ決勝 福岡2―1浦和(4日、国立競技場)
試合開始直後に福岡が鮮やかな攻めを見せた。前半5分、紺野のグラウンダーの速いクロスを2列目から飛び出した前が押し込む。守備が堅いチーム同士の戦いで大きなポイントとなる先制点を狙った形で取った。
利き足でない右でクロスを上げた紺野は「ヒロ君(前)が詰めているのが見えたので、速いボールを通せばゴールになると思った。うまくいった」と会心の表情だった。
前半ロスタイムの2点目も紺野からのグラウンダーの速いクロスをセットプレーで前線に上がっていたDFの宮が押し込んだ。同じ形のゴールは浦和の長身センターバック2人とGK西川が守る堅いゴールをこじ開ける形だったことは明らかだった。
長谷部監督は多くを語らなかったが「(相手の)分析をしてくれるコーチがいる。彼が相手の弱点を提示しながら、それ(対策)を選手ができるかトレーニングでやってみて、いいぞと思ったら実行しています」とスタッフに感謝した。
今季新加入し、攻撃の幅を広げたのが2アシストの紺野だ。161センチと小柄ながら「博多のメッシ」と呼ばれるテクニシャン。ただ昨季まで所属したFC東京では思うように出場機会に恵まれなかった。2020年度にFC東京が優勝したルヴァン・カップ決勝ではピッチに立てず「しっかり優勝できたのが一番うれしい」と笑みを浮かべた。
紺野は長谷部アビスパの大前提である守備も怠らない。柳田強化部長は今季の補強について「今のチームにプラスアルファを加える選手を加えた」と話していた。
終盤の浦和の猛攻を耐え抜いた泥くさい守備をベースに攻撃の幅を広げる。集大成でありながら、進化も見えた決勝だった。(向吉三郎)
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