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Saturday, December 30, 2023

伊藤涼太郎、元日タイ戦で代表先発デビューへ「ここまで長かった」「トップ下で勝負したい」 - スポーツ報知

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 サッカー日本代表に初招集されたMF伊藤涼太郎(25)=シントトロイデン=が、国際親善試合・タイ戦(来年1月1日・国立)で先発デビューする可能性が浮上した。

 29日に代表合流し、30日は千葉県内で行われた全体練習に初参加。「少しまだ緊張気味なところはあるけど、早くなじみたい。レベルが高い選手とやるのは、いろんなイメージを共有できる。試合がすごく楽しみ」と声を弾ませた。

 ハーフコートのミニゲームでは、タイ戦の先発とみられるビブスなし組のトップ下でプレー。右ウィングの伊東純也や左ウィングの奥抜侃志、センターFWの細谷真大らと攻守の連係を確認した。アジア杯(1月12日開幕、カタール)のメンバー生き残りへ「自分にしか出せないものをしっかり出してアピールしたい」と誓った。

 険しい道のりだった。岡山・作陽高卒の鳴り物入りで16年に浦和入りしたが、主軸にはなれず。水戸、大分への武者修行を経て、昨季J2新潟で42試合9得点で優勝、J1昇格に貢献。今季は17戦7得点を挙げ、6月に海外移籍を果たした。シントトロイデンでは18試合に出場、2得点と主力で活躍。日本代表の森保一監督に「10番(トップ下)や8番(攻撃的MF)で非常に存在感あるプレーをしてる」と抜てきされた。

 「ここまで長かった。僕自身、思い描いていたようなプロサッカー人生を送れなかったけど、それでも諦めずに自分のプレーをやり続けた結果、今がある」。プロ入り8年目でたどりついたA代表をかみしめた。

 同世代の三笘薫、堂安律らが21年東京五輪、22年カタールW杯で活躍する姿をテレビで見るしかなかった。「僕自身、すごい悔しかった。同年代の選手が活躍する中で『何やってるんだろう…』というところもあった。同時に、感動を与えてもらったんで、僕が次はそういう立場になれるようにしっかりとアピールしたい」

 クラブでは3列目のボランチでプレーすることが多いが、「トップ下、10番のところで勝負したい」と言い切った。ライン間でボールを受け、正確な右足キックを武器とした攻撃力だけではなく、ベルギー移籍後に走力や守備力の進化も実感している。

 今合宿にロールモデルコーチとして参加した元日本代表MFの中村憲剛氏から“金言”を受けた。「今までは周りを生かすプレーとかを新潟時代や今も多いけど、『生かされるプレーも大事だよ』と言われた。そこを意識して自分らしくやりたい」。持ち味のチャンスメイクに加え、自身がフィニッシャーとして得点に絡むイメージを膨らませた。

 タイ戦はアジア杯のメンバー発表前最後の強化試合。メンバー入りに向けたサバイバルの場でもあるが、伊藤涼はもっと先を見つめている。「もちろんアジア杯にも選ばれたいし、1日の試合(タイ戦)はすごく自分にとってアピールのチャンスだと思うど、正直アジア杯が全てじゃない。その先のW杯だったり、その先の自分のチームでの活動に繋がるようなプレーをしたい。今後の代表にどんどん関わっていけるようなプレーをしたい」。26年の北中米W杯出場へ野望を明かした。

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