<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦>◇26日◇東京・有明アリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援
WBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)はWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)に10回1分2秒KO負けし、4団体統一はならなかった。
10回まで井上の強打に対して顔色を変えずに耐えていたが、最後は右ストレートでキャンバスに沈んだ。試合後は泣きそうな表情を見せて悔しがり、記者会見では「井上のスピードがとにかく速く、ついていくことも、タイミングを合わせることもできなかった。パンチも強かった」と白旗を上げた。試合後、母国フィリピンの英雄マニー・パッキャオから「すべてを出し切って世界最強の男に負けたんだ。フィリピンのプライドを見せてくれた。誇りに思う」とのメッセージが届いたという。
<試合後の会見でのタパレスの一問一答>
-今の気持ちは
「まず、神様に感謝したい。幸運の女神はいなかったが」
-井上と戦った感想は
「あらためて、井上選手はボクシングがうまく、スピードがあった」
-敗因は
「井上選手はスピードがあって追いつけなかった。タイミングを合わせることができなかった」
-最後の場面はダメージの蓄積か、井上の右の強打か
「井上選手に(右の)パンチを綺麗に決められた」
-試合前に井上選手の「すきを見つけた」と言っていたが
「できることはすべてやり尽くした。それだけ」
-これから井上と戦う選手にアドバイスはあるか
「グッドラックだ」
-体の状態は
「実際に浴びてみて、井上選手のパンチは強かった」
-どのパンチが一番きいたか
「ストレートだ」
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