スポーツ仲裁裁判所(CAS)は29日、2022年北京冬季五輪でドーピング問題が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(17)=ロシア=に、4年間の資格停止と21年12月以降に出場した大会の失格処分を科すと発表した。
裁定は同五輪で日本が3位だったフィギュア団体の順位繰り上げについては明示せず、判断は関係するスポーツ団体に委ねるとした。ワリエワは1位となったロシア・オリンピック委員会(ROC)の出場選手で、ROCも失格となれば日本は銀メダルに繰り上がる。メダル授与式は約2年間開かれていない。
問題を調査したロシア反ドーピング機関(RUSADA)が昨年「過失はない」と判断したことを受け、世界反ドーピング機関(WADA)などが提訴していた。
ワリエワを巡っては、21年12月の国内大会でドーピング違反があったことが北京五輪期間中に判明。当時15歳だった同選手は禁止物質の意図的な摂取を否定し、祖父が常用する薬が混入した可能性を主張した。(共同)
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