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Saturday, October 31, 2020

巨人・岡本 2冠へ加速! 2戦連発29号&89打点 「一打席一打席を大切にしたい」 - スポニチアネックス Sponichi Annex

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セ・リーグ   巨人6-4ヤクルト ( 2020年10月31日    東京D )

<巨・ヤ>5回1死一、三塁、小川から勝ち越しの3点本塁打を放つ岡本(撮影・木村 揚輔)
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 巨人・岡本和真内野手(24)が31日、ヤクルト戦で決勝の29号3ランを放った。リーグ優勝を決めた前夜に続く2戦連発。3年連続30本塁打に王手をかけた。24歳シーズンまでの3年連続30本塁打は、96~98年の松井秀喜以来史上5人目。残り8試合。89打点と合わせてリーグ2冠の主砲が、初タイトル獲得へ加速する。

 ハロウィーンに岡本が渋谷…、ではなく水道橋の東京ドームを沸かせた。かぼちゃ色ならぬオレンジ色のユニホームをまとい、豪快な打球をぶち込んだ。

 「いい感触で打てました」。小川の真ん中に浮いたフォークを逃さなかった。1―1の5回1死一、三塁。「橙魂(とうこん)デー」でオレンジに染まった左中間席中段へ、29号3ラン。24歳の主砲は「チームが勝つことしか考えていません。個人の成績は特に気にしていません」と話すが、3年連続30本塁打に王手をかけた。

 リーグ連覇を決めた前日から2戦連発。愛されキャラの新・若大将は、優勝が懸かった前日の試合中もナインからいじられていた。本塁打の直後、守備につこうとすると、坂本が背後から近寄り、ユニホームをズボンから引っ張り出した。苦笑いしながら一度、ベンチに戻りベルトを締め直して、再びグラウンドへ。いたずらは黙って許した。

 この日はハロウィーン。「トリックオアトリート(いたずらをされたくなかったら、お菓子をちょうだい!)」のフレーズがおなじみだが、2代目若大将はいたずらをされても、お菓子は食べない。

 キャリアハイの成績を目指した今季「お菓子が太る原因。ジュースもやめた」と断った。「バリうまいんすよ」と語る地元・奈良の「高山かきもち」も封印。幼少期から慣れ親しんだ大好物だが、昨年から口にしていない。5キロ減量したキャンプイン時の体重100キロをキープ。シーズン中、チームメートにコーラを薦められても「僕はいいです」と節制して、89打点とリーグ2冠でリーグ連覇に貢献した。

 原監督は「だいぶ本調子に近づいてきた。勝負強さが出てきているのが大きい」。2本差の丸との本塁打王争いに「第三者的に見ると、2人の戦いも見ものですね」と競争意識をあおった。

 連敗を5で止め7日ぶりの勝利。「残り少ない試合数の中で、コンディションをしっかり整えて、一試合一試合、一打席一打席を大切にしたい」。主砲・岡本が、お化け級の打球で、残りシーズンも日本シリーズも驚かせる。(青森 正宣)

 ○…岡本(巨)が5回に勝ち越しの29号3ラン。18年の33本塁打、昨年の31本塁打に続く3年連続の30号に王手をかけた。岡本は今季が24歳シーズン。24歳までに3年以上連続で30本塁打をマークすると、96~98年の松井秀喜(巨=22~24歳)以来プロ野球5人目。巨人では62~64年王貞治(22~24歳)も含め3人目で右打者初となる。

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