兵庫県丹波市の柏原中学校出身で、日本航空高校(山梨県)2年の大槻瑛士君が、空手の「形」で全日本空手道連盟の21歳以下強化選手に選出された。3月24日に東京体育館で開かれた高校のビッグタイトル「JOCジュニアオリンピックカップ全国高等学校空手道選抜大会」の男子個人形の部を制し、強化選手選考会を免除された。「技を磨き、下半身を強化して世界を取る選手になりたい。僅差で勝つのではなく、圧倒的な力で勝ちたい」と意気込んでいる。
強化選手選出により、まずは今秋に予定されるアジア大会の代表選手入りを目指す。7月の強化選手らによる選考会を勝ち抜けば、「日の丸」に手が届く。
全国選抜大会は、夏のインターハイと並ぶひのき舞台。決勝の演目は、突きが多く組み込まれた自由形「スーパーリンペイ」を披露。技の強さ、切れが重視される演目で、手足の先まで意識した繊細な表現と、体の軸がぶれない安定した演武で悲願を達成した。
9歳上の兄・祐希さん(26)の影響で、2歳から空手を始めた。同県三田市の道場「三田誠士館」で鍛錬し、小学1年時から何度も県大会で優勝し、全国大会に出場。柏原中2年時は近畿大会も制したが、全国では5位止まり。県下では敵なしも全国の壁には跳ね返され続けた。
高みを目指し、空手の名門・日本航空高に進学。短時間集中の練習に取り組む中で、平常心を保った演武を心掛けている。「気持ちに波があると、良い形を打てない。しんどい練習でも、自分を追い込むことが自信につながる」と力を込める。
「形には正解がない」と魅力を語り、「どこまでも追求できる。苦しいときもあるけれど、勝てば喜びに変わる。見ている人が感動するような形を打ちたい」と話す。
強化選手に選ばれたことを受け「まだ実感が湧いていない。責任とプレッシャーを感じるけど、自分に勝つ練習に取り組む」と武者震い。「小さい時から、日の丸を道着に付けることに憧れている。世界選手権で勝つことが最大の目標」と話している。
からの記事と詳細 ( 空手「形」で強化選手に ビッグタイトル制した高2 日の丸つけ「世界取る」 - 丹波新聞 )
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