ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者「トレードはないと予想するが」
エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)から勝負の後半戦に入る。同日の本拠地・アストロズ戦では投打同時出場する予定で、悲願のポストシーズン進出へリアル二刀流で先陣を切る。注目されるのが8月1日(同2日)のトレード期限までの電撃移籍の可能性や今オフに控えるFA争奪戦の行方。数々のスクープをすっぱ抜いてきたニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者にガチ予想してもらった。
エンゼルスは前半戦ラストで5連敗。10戦9敗とポストシーズン争いから急失速した。主砲・トラウトが左有鈎骨骨折で戦線離脱するなど主力選手に故障者が続出。チーム浮上へ明るい材料がないのが確かなところだ。ヘイマン記者は「エンゼルスはトレード戦線で売り手に回ることを考えなければいけない」というが、やはり大谷がトレード放出される可能性は低いという。
「トラウトがいないことを考えると、オオタニのトレードを真剣に検討することは筋が通っている。だが、とても難しいことだ。モレノオーナーは“オオタニをトレード放出したオーナー”として名を刻みたくないだろう。それは理解できる」
「レッドソックスのオーナーだったハリー・フレイジーはベーブ・ルースを放出して、バンビーノの呪いを引き起こしたことで知られている。すでにエンゼルスは呪われているから心配ないけど、史上最高かもしれない選手を放出することは心情的には難しい。長期契約を結ぶ可能性も高くないだろう。トレードはないと予想するが、それでも真剣に考えなくてはいけないね」
多くの米メディアは大谷のトレード移籍はないと予想。ただ、ヘイマン記者は電撃移籍の可能性は少しだけ上がっていると指摘する。
「30%だ。0%ではない。(7月上旬までは)5%だったけど、怪我人と黒星が増えているので上昇している。それでも、トレードは簡単なことではないけどね」
エンゼルスはトレード期限まで16試合ある。どのような展開が待っているのか目が離せない。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)
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