◆レスリング ▽世界選手権代表決定プレーオフ(17日・味の素ナショナルトレーニングセンター)
五輪で非採用階級の女子59キロ級が行われ、五輪連覇し、昨年第一子となる女の子を出産した金城梨紗子(サントリー)が、初戦で南條早映(東新住建)に敗れ、ママで初の世界選手権(9月・ベオグラード)出場とはならなかった。
金城は第2Pの序盤に6―2とリードするも、残り1分を切り、6―4まで追い上げられ、最後は終了のブザーとほぼ同時に6―6に。ラストポイントで、悔しい敗戦となった。
試合後のインタビューでは涙を浮かべ「今回は『産後すぐの自分、良くやってるな』という気持ちじゃなくて、『勝ちたい』『金城で世界一になりたい』『娘に金メダルをかけてあげたい』『もう1回姉妹で、(妹の)友香子と一緒に世界選手権出たい』と(いう気持ちだった)。やっぱり負けてしまったことはすごく悔しいけど、(6月の)明治杯のときよりも、いい自分ではあった」と振り返った。
6月の明治杯全日本選抜選手権では五輪階級の57キロ級に出場も、準決勝で敗れ、3連覇が懸かる24年パリ五輪出場が絶望的な状況となった。しかし今回、非五輪階級で世界への挑戦を決意。レスリングへの愛と、“ママレスラー”として、出産後の競技継続の道を後進に背中で示したいという強い思いがあった。「(ママで)結果が出たら『かっこいいな』『憧れるな』って思えると思うんですけど、負けてしまうと、人によっては、『川井(旧姓)梨紗子落ちたな』とか言ってる人はいると思う。子どもを産むと弱くなるのかなってイメージになっちゃってるかもしれないことが、誰に対してか分からないですけど、産後復帰への壁を高くしてしまってるようで、ちょっと自分が情けない」と思いを語った。
今後も、“ママレスラー”として挑戦は続けていく覚悟。「今回ダメで世界選手権もなくなったから引退かって言われたら、そんな簡単に引き下がれない。レスリングで会社に入れてもらっているのでしっかり話さないといけないんですけど、簡単に『サヨナラ』っていうふうには言えないですね」と話した。
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