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Tuesday, October 13, 2020

なぜコートジボワール戦で先発抜擢を受けた久保建英は機能しなかったのか?(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

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 不完全燃焼の思いを胸中に募らせながら、急ぎ足でタッチラインへ向かった。両チームともに無得点で迎えた後半16分。日本代表の森保一監督が切った最初のカードで、待望の先発を果たしていた久保建英(ビジャレアル)は南野拓実(リバプール)との交代でピッチを後にした。  オランダ・ユトレヒトのスタディオン・ハルヘンワールトで13日(日本時間14日未明)に終わった、コートジボワール代表との国際親善試合。スコアレスドローの気配が漂ってきた後半アディショナルタイムに決まった、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)の劇的な代表初ゴールで2020年の初勝利をもぎ取った森保ジャパンのなかで、大きな期待を背負った久保は持ち味を出せなかった。  同じ試合会場でカメルーン代表と2020年の初陣に臨み、スコアレスドローに終わってから4日。新型コロナウイルス禍が続くなか、ヨーロッパのクラブでプレーする選手だけを招集した陣容で実施されたオランダ遠征を締めくくる一戦で、森保監督は先発メンバー7人を入れ替えた。  カメルーン戦の前半に採用された主戦システム[4-2-3-1]が継続されたなかで、ゴールキーパーにシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、右サイドバックに室屋成(ハノーファー96)、ダブルボランチの一角には遠藤航(シュツットガルト)がそれぞれ入り、カメルーン戦でボランチを務めた左利きの中山雄太(ズヴォレ)が左サイドバックへと回った。  さらに前線の4人は顔ぶれがすべて変わった。所属するヴェルダー・ブレーメンの事情でカメルーン戦後に大迫勇也が離脱した1トップを鈴木武蔵(ベールスホット)が担い、2列目は右から伊東純也(ヘンク)、鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)、そして久保が配置された。

 東京五輪世代を中心とした陣容で臨んだ昨年6月のコパ・アメリカでは2度先発している久保だが、ヨーロッパ組が集うフルメンバーで先発するのは出場6試合目で初めてとなった。  開始早々の2分。日本にチャンスが訪れる。鎌田のパスに反応した鈴木が右サイドを抜け出し、ゴールライン際からマイナス方向へグラウンダーのパスを返す。ペナルティーエリアの中央から飛び込んできたのは久保。一気に高まった日本歴代で2位の若さとなる、19歳131日での代表初ゴールへの期待は、利き足の左足から放たれたシュートが大きく枠を外れた瞬間にため息へと変わった。  前半33分には攻め上がってきた中山とのコンビネーションから左サイドを抜け出し、低く速いクロスをゴール前へ供給した。しかし、ニアサイドに飛び込んだ鈴木は触れず、ファーサイドに詰めた伊東も相手に先に触れられてしまった。同41分にも絶妙のトラップから前を向き、左サイドからクロスを送るも、横っ飛びした相手キーパーに弾き返されてしまった。  チャンスこそ演出したものの、放ったシュートは前半2分の一本だけに終わった。コートジボワール戦の[4-2-3-1]システムならば、2列目のどのポジションでもプレーできる久保だが、最も得意とするのは右で、次いでトップ下、左に関しては実は最も不得手としている。  右サイドだと中央へ切り込みながら、左足からのシュートや味方を生かすパスを駆使。さらには相手の裏を突いて縦へも抜け出すなど、多彩なプレーを繰り出すことができる。一転して左サイドとなるとどうしてもプレーの選択肢が限られてしまい、縦へ抜け出してからのクロスが中心になる。

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